お疲れ様です。事務局です。
記録的猛暑が続きますね!まだまだ暑い日が続くようですが、どうかご自愛くださいませ。
私はB’zや矢沢永吉のライブを楽しみに日々仕事に励んでおります。
暗いニュースが多いですが、「張り合い」みたいなものは無理やりにでも作って真剣に仕事していきたいと思っています。
さて表題の件について考察をまた書いてみたいと思っております。(今さら感もありますが。。。)
「働き方改革関連法によって、2024年4月1以降、運転業務に対し、年間の時間外労働の上限が960時間に制限されることで発生する諸問題」と定義できます。勤務間インターバル制度の導入などもありますが。
ちなみに一般業種はすでに施行されており、上限時間は720時間となっています。
運送業、建設業、医師などが4年間の猶予期間が与えられ、いよいよ2024年から施行ということです。
960時間は一か月平均80時間。しかし、一か月の上限時間は規定がありません。
ある月に100時間に達してもほかの月で時間外労働を削減して、年960時間に収めればよいということですね。
一般的な運送業以外の仕事は720時間であることを考えるとだいぶ譲歩されているわけですね。同時に「将来的には同じにするよ」という含みも持たせています。
大きな問題をざっくり3つ挙げると
1.運送・物流企業の売上・利益減少
2.トラックドライバーの収入減少
3,荷主企業の運上昇
といったところでしょうか。
実際、2024年では輸送能力が14.2%不足し、2030年には34.1%不足する可能性があると試算されています。
今現在、国土交通省、経済産業省等がこの問題への対策を実施しています。
そもそも政府が掲げた政策によって引き起こされる問題を政府自体が対策しているのも不思議な構造ですね。
わかったうえでやっているし、問題も計画の内に含まれているのでしょう。(そうじゃなければ、やばいですよね。)
労働生産性の向上(日本は世界的に見てもレベルが低い)、インフラ整備等をこの機会を使って、一気に推し進めたいのだと思います。長時間労働に頼らずに、企業努力と工夫によって解決しましょうね、という方針をたとえ一度物流業界をクラッシュさせてでも実現させようとする荒療治なのかなとも感じます。諸問題に対策することで、2024年問題に対する各対策が良い結果へとつながる見込みもあるのでしょう。燃料高騰の「今」断行するのか、とも思ってしまいますが。
確かに長時間労働することが美徳のような独特な感覚が日本は根強いですよね。逆に短時間で結果を出す効率性への評価は低い気がします。
例えば、イギリスやアメリカでは基本的に偉い人(給料が高い人)が最終的な責任を持ち、一番長時間働きます。
労働者一人ひとりの主張が強いので、そうでない会社はやっていけません。
日本は逆ですよね。仕事と責任を部下に与え、上司が一番早く帰る風潮がなんとなくあります。
問題が起こった時の対応も謝罪も全部やらせて、結局怒るだけといった上司に何度かあったことがあります。(昔の職場です、念のため)
実施されることは決定事項なので、良い悪いを問うことに意味はありません。
2024年のルールに違反した場合「6カ月以下の懲役又は30万以下の罰金」が科せられる刑事罰となります。
ですから、いかに良い機会とするかが会社内での重要な議論となると思います。
売り上げ減少を食い止めること、賃金を維持することがとりわけ大きな課題になると思います。
・輸送効率の向上
→待機時間の削減、ある程度の待機時間には追加料金制、などの荷主企業様への理解の促進
→運賃の改定、燃料サーチャージなどの検討
・輸送形態の見直し
→複数人体制のリレー形態の導入、無人走行車両の開発・導入
→紙文化の廃止(伝票など)、また書式の統一化による管理の簡易化
・ドライバーへの待遇の改善
→勤怠管理の徹底、管理システムのデジタル化・導入、福利厚生の充実
・経費カット・事務作業の効率化
→デジタル化するためのクラウド管理システムの活用など
組合員様も各種問題に対応すべくいろいろな施策をしていると感じます。
横のつながりを最大限活用し、2024年問題に直面する前に、どれだけ理想を形にしてくことができるかがカギとなると思います。何か良い情報や商品、システムなどがあれば、発信していく所存です。
以上、事務局でした。